仕事の中でミスを起こしたことがないという人はいないと思います。あらゆるミスには、必ず原因があります。原因を追求することができなければ同じミスを繰り返してしまいます。
そこで今日は、ミスを引き起こす原因を紹介していきます。
失敗の原因は大きく分けると
「個人レベルの原因」
「組織レベルの原因」
「誰の責任でもない原因」
に分類できますが今回は「個人レベルの原因」を簡単に紹介します。
無知によるミス
個人レベルでのミスを少しでも減らすために会社はマニュアルを作成したり、研修を行ったりします。
このように、失敗を回避するための対策や解決法があるにも関わらず、実務上の知識の不足や、組織内におけるノウハウを学ぼうとする意識の欠如によりミスが発生することがあります。
会社側も業務に携わる前にすべての作業に対してフォローできているとは限りません。習っていないから分からないと考えるのではなく積極的に勉強をしたり、ノウハウを学ぼうとする姿勢がミスを減らすことに繋がります。
不注意によるミス
必要十分な注意を怠っために起こるミスのことです。
多くの場合、ミス=不注意とも捕らえられているほど様々なミスが不注意によって起きています。
その中でも
- 理解不足
- 注意・用心不足
- 体調不良
の3分類があります。
理解不足によるミスは、「冬の登山を甘く見ていたために遭難した」などその物事に対する認識の甘さが原因です。
注意・用心不足によるミスは、行わなければならないことを知っていたことにも関わらず「忙しい」「面倒くさい」といった理由で起きる失敗です。
体調不良によるミスは、疲労や体調不良によって注意力が低下し起きてしまう失敗です。
ルールの不遵守によるミス
決められた規則を守らなかったがために起きる失敗のことです。
チェック項目があるにも関わらず確認しなかったり、同僚や上司への連絡が義務付けられているのに怠るなどです。
また、申し送り内容の不十分により発生するミス(連絡不足)や、作業手順を自分勝手に変更したことによるミス(手順ミス)などがあります。
こういったミスは、単純ながらルールを壁に貼るだけでも減らすことが可能です。
誤判断によるミス
状況の分析や分析後の判断を誤ったがために起きる失敗のことです。
このミスは、
- 物事を一面的にしか捉えられない(視野狭窄)
- 事象の構造や原理に対する理解が間違っている(誤った理解)
- 思い違い(誤った認識)
によって発生します。
多くの場合は、課長レベルでのミスになります。対策を得るためにネットサーフィンで調べても個別案件では解決策を得ることが難しく、自分で考える導く必要があります。
調査・検討不足によるミス
その物事を成功に導くために何が必要になるかについて調査や検討を十分に行わなったり、どんな問題が発生しやすいかシミュレーションが不十分であるがために起きるミスです。
不測の事態の多くは、このパターンに含まれます。綿密な計画や余裕を持ったスケジューリングを行なって、実行前に一呼吸して考える余裕を作ることで解決します。
まとめ
多くの失敗は、やるべきことをやっていれば防ぐことができます。
「決められたルールを守らなかったことによる失敗」
↓
決められた段取りを守る
「知らなかったが故の失敗」
↓
知識を学ぶことで防ぐ
こういったように理由は単純明快で案外簡単にミスを減らすことはできます。
しかし、すべての仕事を完璧にこなすことは難しいでしょう。
一つでもミスを減らすことができるように自分の責任で失敗してしまった時は、何が原因だったかをしっかり確認をとるクセをつけましょう。