「失敗は成功への糧となる」だからこそ失敗を恐るなという言葉は誰しも聞いたことがあると思います。
しかし、どんな失敗でもしていいのか?というともちろん違います。大げさに言うと一度の失敗で人の命がなくなる事もあります。
もちろん命を落とすほどでなくても、会社をクビになったり、警察に捕まることもあるでしょう。
こういった重大な過失を起こさないための考え方を紹介します。
ダーウィンの進化論
ダーウィンは
「生き残る種とは、強いものでも知能の高いものでもなく、変化する環境に適応できるものである」
と言う言葉を残しています。
私たち自身また環境は、常に変化し続けています。
その中で、自分だけ同じ考え方を持ち、同じような生活スタイルを取ることが命取りになることがあります。
たとえば、「お正月はお餅を食べる」という習慣は、日本人であれば当たり前だと思います。
しかしながら、年齢を重ねれば噛む機能は低下するし、唾液の分泌量の減少や加齢により気道が狭くなることで喉に詰まらせやすくなることは周知の事実です。
現に毎年お餅を喉に詰まらせたがゆえに死亡事故が発生しています。
これはある意味、年齢に応じて習慣を変える必要がると言うことです。
運転に関する認識
2006年、22歳の福岡市職員が飲酒運転によって3人の幼い子供の命を奪った事故をきっかけに、飲酒運転やひき逃げ、さらには若者の飲酒についても世間の見る目が厳しくなりました。
昔では、ある意味お酒を飲んで車で帰宅するなんて当たり前の時代もあったそうです。しかし、今では飲酒運転が発覚すれば人間性を疑われ、免許証取り消し、会社をクビになることもありえます。
また、自転車の交通違反も、それほど厳しくはありませんでした。しかし、2015年に改正道路交通法が施行され自転車の取り締まりが強化されました。
今では傘さし運転やイヤホン、スマホをしながらの運転なども許されてはいません。
しかし、そういった自転車の運転はみなさんもしたことがある人もいらっしゃると思います。
これまでは、見過ごされてきた危険な行為も社会の変化によって「かつて許されていたこと」が「今は許されないこと」になっています。
それにも関わらず、昔の習慣を続けて違反行為をしている人は、社会的信用を失ったり、事故につながりかねません。
環境に適応できない人たち
社会や自分の変化に対応できない人は、あらゆる部分で弊害をきたすことになります。
例えば、年齢とともに基礎代謝が衰え太りやすくなります。そんなことは、知識の上でも誰しもが知っている事柄ですし、自分の身体の変化を見ればすぐわかります。
しかし、それでも若い頃と同じような食生活を続けていたらブヨブヨメタボの道を進んでしまうのは確実です。文字通り生活習慣病になってしまいます。
このように「変われない」ということは非常に大きな問題を抱えてしまう要因になります。
それを避けるためには、物事を柔軟に捉え、常に習慣を見直し、改善する必要があります。
ビジネス環境の変化
1987年に「私をスキーに連れてって」という映画がヒットし、スキー人口が増大しました。バブル時代の象徴と言われるスキーブームの到来です。
関越自動車道では、金曜日の夜でも50km以上の渋滞が発生し、人気のスキー場は、リフト・ゴンドラ待ちで1時間以上の行列も珍しくなかったです。
異業種の企業がスキー場の経営に乗り出すことも珍しくなくブームに乗ったビジネスと言えました。
しかし、ブームの終焉とともに変化に対応することのできなかった企業は、多額の負債を抱えることになりました。
まとめ
習慣の中には、「良い習慣」と「悪い習慣」があります。もちろん「良い習慣」は人を成長させますが、「悪い習慣」は人を破滅に導きます。
自分をステップアップさせるためには、それを自分で認識する必要があります。
2000年に入ってインターネット技術は飛躍的に上昇し、ビジネスでもパソコンスキルは必須のものとなっています。それなのに今だにパソコンは苦手と言っている人はいます。これまでにも学ぶチャンスはいくらでもあったと思います。
スマートフォンが登場し、歩きスマホが世界的に問題となりました。「そのくらいいいじゃん」と思っていませんか?そう思っている人がいるとしたら環境に適応できていないのかもしれません。