日常生活や職場においてミスは誰しもが起こしうることです。しかし、その中でも同じミスを何度も起こしてしまう人とそうでない人がいます。
今日は、同じ失敗を繰り返してしまう人のために、ミスから学べぶことができる人の思考法を紹介します。
「同じミス」と「同じようなミス」
多くの人は、全く同じミスを繰り返すことは、そんなに多くはないと思います。
しかし、同じようなミスを繰り返すことはよくやってしまいます。
どう違うのかと言うと
全く同じミスとは、
月曜日に玄関のドアに鍵をかけ忘れてしまって出かけてしまい、水曜日にまたも玄関のドアに鍵をかけ忘れてしまう
と言ったことです。
同じようなミスとは
月曜日に玄関のドアに鍵をかけ忘れてしまって出かけてしまい、水曜日にテレビの電源をつけっぱなしで出かけてしまう
と言った具合です。
同じようなミスは、それぞれ一見異なった失敗に見えます。
しかしこのミスの本質は
やった気になっていたが、実はやっていなかった
と言う同種の失敗と言えます。
ミスに気付けるかどうか
同じミスについては、誰でも自分がまた同じ失敗を繰り返していると気づくことができます。
しかし、同じようなミスの場合には、気付く人と気付かない人がいます。
ミスを繰り返さない人は、
やった気になっただけで、やれていない失敗が最近多いな
と気付くことができます。
そして、
次に何か取り組むときには、必ず再確認しよう!
と言うように、過去の失敗を教訓にして、次のミスを防ごうとします。
しかし、同じようなミスに気づけない人は、
鍵のかけ忘れて電源の消し忘れが、同種の失敗と結びつけることができず、今度は、台所のガスを消し忘れるなど同じようなミスを繰り返すことになります。
他人のミスを教訓にできるか?
ミスを繰り返さない人は、他人の失敗についても自分に起こり得る失敗と捉えて教訓にすることができます。
例えば、お客さんとの些細なやりとりで商談が失敗したとします。
そうした時に、「○○さんも大変だなぁ」で終わらせずに
「自分も同じような失敗をしないように気をつけないといけないな」と考え、対策を練ろうとします。
他人事ではなく、自分の事と考えてリスク回避することができるわけです。
気付く力をつけるため
気付く力をつけるためには、物事に対して水平的思考を心がける必要があります。
水平的思考とは、
一見異なるそれぞれの「事象」と「事象」を結びつけて、共通点を見つけ出して類似事象に取り組む考え方のことです。
一見異なる「鍵のかけ忘れ」と「TVの消し忘れ」の共通点を水平的思考で「どちらもやった気になっていた」と気付くことができます。
また他人の失敗を目の当たりにした時には、「自分も◯◯さんと同じ失敗をしていないかな?」と他人の事象と自分の事象を結びつけて考えて、ミスを回避する手掛かりが見えてきます。
もちろん論理的共通点を常に見つけ出すことは、難しいかもしれません。そう言った時には、「何となく一緒なきがする」と言う感覚頼りでも問題ありません。
多少こじつけで、無理やり共通点を見つけ出しても大丈夫です。あらゆる事象に関して自分で解決策を見つけようとする思考こそがミスを繰り返さない人の思考です。
まとめ
ミス自体を起こさないような対策はたくさんあります。
- 時間的余裕を作る
- 整理整頓
- 指差し確認
- チェックリスト
確かに時間的余裕を作ることで思考のゆとりができミスを減らせますし、チェックリストを使えば忘れ物は減るでしょう。
しかしながら、ミスの種類は千差万別です。
あらゆるミスに対応するためには、思考から変えなければいけません。
自分や周囲のミスを水平的思考によって対策を立てて行動することで自然とミスは減ってきます。